仮説1で挙げたように、中古車を選ぶことで製造時におけるCO2排出を削減できそうです。しかし実際に走行すると、いずれは燃費のよい新車のほうがトータルのCO2排出量が少なくなります。
そこで、燃費18km/Lの中古車(中古車A)、35.5km/Lのハイブリッドカー(新車A)、22 km/Lのガソリン車(新車B)を例にとり、走行距離ごとのCO2排出量を比較しました。

- ※縦軸はCO2排出量(単位g)、横軸は走行距離
- ※CO2排出係数(ガソリン1Lの燃焼で発生するCO2)を2.3kgと想定
中古車と新車の線が交差し、新車が中古車のCO2総排出量を下回るのは、新車A(燃費35.5km/Lのプリウス)の場合:9万5000km前後、新車B(燃費22km/Lのガソリン車)の場合:12万kmを過えた後になります。
つまり、中古車の燃費が新車より劣っていても、この距離を走るまではCO2排出量が少ないと言えそうです。

1~2t前後の重量がある自動車には多くの資源、特に鉄を大量に使っており、CO2排出以外にも、環境負荷につながっているとも思えます。そこで、クルマ1台にどれくらいの鉄が使われているかを調べてみました。
日本自動車工業会によると、2001年の段階で、自動車の総重量における鉄鋼の割合は73%だといいます。そこで、車体に対する鉄鋼の重量を70%と想定し、使われている鉄資源の量を算出しました。
- 軽自動車(排気量660cc以下・車体重量750~1000kg程度):525~700kg
- コンパクトカー(排気量1000~1500cc程度・車体重量1000~1300kg程度):700~910kg
- セダン・クーペ-・ミニバン・SUVなど(排気量1500~4000cc程度・車体重量1300~1800kg程度):910~1260kg


